ウィルだよ!

ウィルだよ!

2014年9月30日火曜日

祝!一級獣医中医師!

やっと、一区切りです。




一昨日、日本獣医中医薬学院 本科の卒業式がありました。
無事、一級獣医中医師の資格を手に入れました!やったー(^◇^)

更に!総代での卒業となりました!嬉しくて涙が出ます。
これで少しは、学生の頃からお世話になっていたお師匠様たちに顔向けができるかな、
とちょっとホッとしています。

入学を決めたときは、職場の方達に迷惑をかけることもありました。その頃のスタッフの方々、申し訳ありません。

中医学という何ともわからないものを勉強しに行っていると、かなり風当たりの強いことも多く、馬鹿にされたり、嫌味を言われることもしばしばです。
「一般診療もろくにできないのに、鍼灸の勉強なんて」といつも誰かに言われているようで、劣等感や批判されることへの恐怖心で、いっぱいになるときもありました。

それでも、自分の決めた道を信じ、地味に勉強を続けてきて、得られた達成感はひとしおです。
そして私の背中を大きく押してくださったのは、鍼灸治療に応えてくれた患者さん、飼い主様たちでした。
お師匠様もおっしゃっていましたが、鍼灸治療の効果は、自分を信頼してもらえているかで差が出ると思います。おそらく、気が通じるかどうか、の問題なのかしら?と思いますが、
飼い主さまが私のことを、ちょっとでも信じてみようと思って鍼灸を真剣に受け入れてくださると、次の診療で、こちらが驚くくらいどうぶつたちの回復を喜んでくださることがあります。
そういうことに、救われてきました。

それから、この学院で他にも得られたことがあります。
それは、同級生の先生方とのつながりです。
みなさん、ご開業されてご自分の病院を持たれている方が多いですし、
40代・50代の先生方の割合が多く、
「私がまじって大丈夫なのだろうか」と引け目を感じることもありましたし、
「第一印象、こわかったよ(笑)」と同級生の先生のおっしゃったとおり、
心に壁をつくっていたのです(ATフィールド?!笑)

今年、自分にとって転機の年になると思い、「自分を変えよう」と
自分のやっていることを積極的に言おうと思い始めました。
同級生の先生方にも開業する旨を伝えたところ、思ってもみなかった
「若いのにいろいろ考えてるのね~!がんばって!」とか、
「先生は自分でやっていかないと」とか、前向きな言葉をいただきました。

人生の先輩方から見たら、きっと若いうちの葛藤さくらいにしか思われないかもしれないですが、
私にとっては今までで1番大きな決断だったと思うのです。

そして、卒業式後の懇親会では、余興の「ようかい体操第一(by妖怪ウォッチ)」改め「マコモ体操第一」を楽しく皆で踊れたのが、本当に面白おかしくて、やっと私も学年の先生方の一員になれたかなーという感じでした!

研究科に進まれる先生方、これからの1年、またよろしくお願いいたします☆


人生の選択は、いつでも自分の手にかかっている って言うけど、
意識的に「こうしたい」「こうなろう」と選択すると、
壁にぶつかったり苦い思いをしたりすることが多いです。
人間は新しいことをする人に、あまり良い顔をしません。
それが若くて、女だとなおさらです。

でも、自分の人生だから、自分の決めたことを自分のペースで
心をこめて ひとつひとつやっていくしかないと思います。
自分の幸せに責任をとれるのは、自分しかいないからです。
ひとのせいにできません。
なんて、エラそうなこと言ってみました^^

私は今、お金もないし、これから借金もするし(融資のこと。笑)、毎日バタバタで不調なときも多いけど、
今が一番、自分らしいと思います。

そして、いつもそばで支えてくれ、ようかい体操をなぜか率先して練習し始めてくれた旦那さま(笑)に感謝しています!ありがとう!


2014年9月27日土曜日

目覚めよ!私の脳力

昨日今日と、赤坂のホテルニューオータニで行われる、獣医さんや動物看護師さん、一般市民の方向けの大きなセミナー(年次大会という。)に参加してきました。

国内外の様々な大学病院や専門家の先生たちの、病気の最新の診断法や治療法を学べるフォーラムで、関連企業のブースもたくさんあったり、ちょっとしたお祭りみたいなかんじもします。

いやぁ、私はこういう所がほんとに苦手で仕方ないんですけど!(笑)
やっぱり「グローバルスタンダード」がどのようになっているか知る必要があると思い、今年も参加。

動物の西洋医学も、CTやMRIはもう一般的、再生医療も出てくるくらい、どこまですすんでいくのかしらと すでに頭いっぱい胸いっぱいな状態。お腹は空きました。。

でも、開業を決意して、自分の専門分野を活かしてお仕事をしていこうと腹をくくってから、以前のようには、「セミナーが終わった頃には完全に意気消沈」というわけではなくなりました。
おそらく、自分の中の治療方針の軸が固まりつつあるからでしょう。

もちろん、今日のような動物病院の先生やスタッフが集まるセミナーでは、中医学(鍼灸や漢方)は一切出て来ませんよ。
数字やエビデンス(簡単に言うと、この治療は効果がありますよ、という科学的根拠)があるものしか、出てきませんから。

自分はあえて、そういう数字やデータで表せないものの専門家になろうとしているのです。
これも立派なチャレンジよね!と自分を鼓舞。
自分の治療で元気になってくれる動物や飼い主さんがいるのを思い出して、自分にできることを心をこめて毎日コツコツ、です(^^)
ローマの道も一歩から。

明日は、日本獣医中医薬学院の本科の卒業式です!楽しみです(^ν^)




2014年9月24日水曜日

花が咲きました

飼い主さまからいただいたローズマリーに、花が咲きました!


アロマやハーブの勉強をしたことがありますが、
実際に花が咲いたところを見るのは初めてかもしれません。小さくてかわいい!
私は植物を育てるのが得意ではありませんが、
このローズマリーさんは我が家の玄関前で元気に育っています^^

今日はお師匠様の鍼灸院に鍼灸治療を受けに行ってきました。

自分がどうぶつに鍼灸をするときは、飼い主さまに、終わった後の様子を
「温泉から出たあとみたいなかんじです」
とお伝えするのですが、
(からだがぽかぽかして、鼻水とか涙とか出やすくなるし、眠くなるので)

自分が鍼灸をしてもらうと、自分の身体が変わっていく感覚が改めてわかります。
勉強になります~~!

今週末は学院の卒業式です。
学院の先生方にお会いできていなかったら、今の自分はなかったとしみじみと思います。
尊敬できる人がいる、というのは幸せなことです。
私もいつかは先生方のような 人も動物も治療できる治療家になりたいです。

誰だって、花を咲かせるときがくる。
そう信じて、めげずにがんばろう。

2014年9月19日金曜日

鍼灸はオプションではありません

久々に熱を出してしまいました。
仕事の間に開業の打ち合わせなどもあり、これは半分知恵熱かもしれません。

それでも、予約してくださっている患者さまがいるので、フラフラしながら老犬クリニックへ出動。こういうときの片道1時間40分は、かなり遠いです(笑)

往診で初めて鍼灸をさせていただく患者さま(老犬)の予約があったので、そういうときは、ますます行かなくてはと思います。
調子が悪い子がお家にいたら心配だし、鍼灸で何か変わるならと半信半疑でも期待してらっしゃると思うので、できるだけ約束通りに現れたいと思うのです。
初めてお会いする患者さんには、より気を遣います。
そして、気を「使って」いるときは、不思議と頑張れる。

鍼灸は、必ずすぐに効果が表れるわけではありません。
今日の飼い主さまにも、「その子によって1回で違いがわかる場合もあるし、数回やらないとわからない場合もありますよ」とお伝えしてから施術しました。

終わったときに患者さんがスヤスヤ寝始めたので、飼い主さまもほっとされたご様子でしたが、
夕方になって元気も食欲も出てきたようで、嬉しいご報告の電話をしてくださったようです。

こういう瞬間があるから、がんばっていられるのだわ〜と、フラフラしながら帰宅。

今日もクリニックに、犬雑誌の取材が来ていましたが、
鍼灸をしているところも、バシャバシャ撮られて(ま、まぶしい…)、
もう少し顔がむくんでないときの方が良かったのに、なんて後で思いました(笑)

記者さんに「気ってなんですか」「なんで痛いのが良くなるんですか」など質問攻めにされ、
時間があるならたっぷり説明したいけれど、一言で言えないのが中医学なんです…と思いつつ、できるかぎりわかりやすくお話ししました。

取材の最後で、またまた患者さんが気持ち良さそうにウトウトし始めたので、記者さんも「やっぱり良いものなのね!」と納得されたご様子でしたが、

昨日はなんだか、鍼灸を物珍しいものとして捉えられ、写真を撮られていたようで、少し居心地の悪い気がしました。

本当に良いものとして自信を持って紹介していただけるよう、中医学を志す者として、また、お師匠様たちが伝授してくださった術式を施す者として、私も努力していかなくては、と思います。

それから、取材などされる方には、できるだけ先入観を持たずに来ていただきたいと思いました。
単にリラクゼーションや贅沢で行っているわけでなく、治療ですから、こちらも本気で良いと思って施術をしています。


とにかく、季節の変わり目で、無理は禁物ですね。
皆さんもどうぶつも、体調には気をつけて。




2014年9月15日月曜日

卒業試験!

こんばんは!

昨日、日本獣医中医薬学院(獣医師の鍼灸・漢方の学院)の卒業・認定試験が終わり、
若干頭がフラフラしております。


2年前から始まった獣医中医学本科も、これで一段落です。
筆記に加え、実技もあり、かなりボリュームのある試験でした。
良い結果が出ると良いけれど。

やっと、学校も終わりかと思いきや!!

実は、鍼灸推拿(スイナ、と読む。)研究科への進学を決めました!!
つまり、3年生になるということ^^
10月からは月1回の授業になります。

推拿って何?
ということについては、おいおいお話するとして!

私の学生生活?!はまだまだ続きます~
友人たちからは、やれやれ、という声が聞こえてきそうですね(笑)


学院では、鍼灸治療を行うことは「道」であると教えていただきました。
「道」って、たとえば「剣道」とか「合気道」とか、「茶道」とか「華道」とか
そういうものについていますが、
中医学も、その道を極めて、それをどうぶつや人のために役立てていく、
そういうものでないと、ただの技になってしまう。

どうぶつもひとも、心が癒されないと、からだも癒されません。
これからも「道」を志していけるよう、精進していきますので、
応援よろしくお願いいたします!

ドッグトレーニングも、アカデミーのスタッフの方々の温かいご配慮もあって、
夫婦で年内の卒業を目指します。
(実は、旦那様も通っているのです^^)

ペットホテルやお預かりなども、トレーナーの知識と技術をもって行っていけるよう
二人で頑張っていきます。


昨日、学院で素敵なポスターが配られましたので、
ひとまずここに載せたいと思います。

私はまだ貼れる場所がないため・・・
来春貼れる壁(クリニック)ができていると信じて!
























猫ちゃんバージョンもあります♪

2014年9月9日火曜日

鍼灸をやっていて良かったと思うとき

今日、老犬クリニックに毎日新聞の記者さんが老犬についての取材に来ました。
私の鍼灸をしてるところも写真に撮ってくださったので、
もしかしたら、私もそのうち手くらい載るかもしれません(笑)

はじめ、老犬とは?から始まり、老化のサインや老犬が気をつけたい病気などの話から、では実際の治療を見てみましょうとなり、

少し鍼灸治療についても私からお話させていただきました。

記者さんも、頭の中が飽和状態になっていそうなお顔でしたが
(「犬に鍼灸…?」というかんじ。笑)、真剣に聞いてくださっていました。
協力してくださった患者さまが施術中気持ち良さそうに寝そべっていてくれたので、良いものなんだな~!と納得されたご様子で、次々と質問をしてくださいました。


鍼灸(中医学)って、プチ贅沢とか、ただリラックスするのが目的ではではなくて(リラックスするのも重要な要素ですが)、治療の一方法なのです。
老犬だけでなく、どんな年齢の子でも(もちろん猫ちゃんでもウサギさんでも…)、生まれ持った体質や、慢性的な病気と闘っている子たちも対象です。

それが一般的な治療法とは根っこにある学問が違うので、ちょっととっつきにくいかもしれないけれど、

その子の持っている力を引き出してあげたり、背中を後押ししてあげる方法なので、
謙虚で写真映えもしないけれど、身体にやさしい。そんな方法です。

今日もうひとつ、鍼灸をやっていて良かったなぁと思えることがありました。

亡くなった患者さまの飼い主さまが、わざわざクリニックにご挨拶に来てくださったのですが、
数回鍼灸をさせていただいた短いお付き合いだったにも関わらず、
「素晴らしい治療をしてくださってありがとうございました」

と涙ながらにお話してくださったことです。
最期まで自分の脚で歩けていた、と、嬉しそうに報告してくださいました。

最期の日に写真館で撮られた写真も見せてくださいました。


私の行っている鍼灸の治療法は、お師匠様たちがそのさらにお師匠様から受け継いだもので、私はその流れのすみっこにいるに過ぎません。

それでも、そんな風に、素敵なご家族とわんちゃんの最期の大事なときに

少しでも力になれたのなら、師匠たちの教えを少しは実践できているのかな、
とても嬉しく思います。
めげずに鍼灸を続けてきて良かったと、報われる思いです。


そして、やはり獣医が病気を治すのではなく、どうぶつがその病気と闘うお手伝いをするものなのだな、と改めて思いました。

そのご家族の素晴らしいところは、最期の瞬間まで、

その子が尊厳ある死を迎えられるように、ご家族でどうするか話し合い、それを貫いたところだと思います。

私は、どうぶつを大事にする人たちと、ご縁のあったどうぶつたちの、

少しでも心に残る獣医さんになりたいです。

2014年9月5日金曜日

歯のおはなし

今日は、個人事業主が確定申告をする際の、
青色申告の方法(どんなことにどれだけお金を使ったり、収入があったかを記帳する方法)についての講習会がありました。
なんのこっちゃ・・・という言葉がいっぱい!
こんな気分は、高3のときの数学Ⅲか数学Cとかの、あの行列とか微積とか何やらかんやらが出てきたとき以来…かもしれません。

さてさて、9月に入ってだいぶ涼しくなってきたと思ったら、

今日はまた蒸し暑かったですね!
私は半月前、一番暑かった時に、親知らずを2本、口腔外科で抜いてもらいました。

親知らずって、20歳ころに生えてくることが多いので、親も知らない、親知らず、なんですってね!
下に生えていた歯は、中途半端に歯肉に埋まっていて、
さらに根っこも生え方もまっすぐではなかったので、
工事みたいにトンカンガガガ・・・と派手にやってもらったのですが、

痛かったのは手術中ではなく、翌日からの見事な顔の腫れでした!!
いや~ひどかった!
口腔外科の先生が、「リスが頬袋に食べ物を詰めてるかんじになるよ」っておっしゃってましたが、
そんな可愛いもんじゃありません(笑)

その顔で往診に行って飼い主さんをぎょっとさせてしまいました(マスクが苦しかったんです。笑)
半月してやっと違和感がなくなってきました。ほっ


どうぶつも、歯周病になるのは同じです。
人とどうぶつのお口の中の環境は少し違うので、人よりもはやく歯垢が歯石になります。
柔らかいものばかり食べている子や、老齢の子、
さらに、大型犬よりも小型犬の方かなりやすい、など、
そういえば、うちの子もお口が臭うかも!ということは結構ありますよね。

本当は歯磨きしたいけど、難しい・・・という子には、
歯磨きガムや歯石が付きにくくなるフードもあります。

また、ロープなどで引っ張りっこをするのも運動にもなるし、良いと思います!










(旦那さんと元気に引っ張りっこ中)


低い姿勢での引っ張りっこは、前あしの筋力アップ、
首が高めの位置での引っ張りっこは、後ろあしの筋力アップになります。

この方法だと、いちばん歯石が付きやすい奥の臼歯(大きい歯です)でも噛むことになるので、
適度にやってあげると良いですね。

いくつになっても噛みたい気持ちは強いもの。
小さくちぎって飲み込まないようなおもちゃを、様子をみながら与えてあげることで、
わんちゃんにとってはストレスも発散できますね。

ぜひおうちの子のお口にお互いストレスなく触れるように練習して、
綺麗な歯を保ちたいですね!


2014年9月1日月曜日

開業プロジェクト、始動です!

テナントが決まりましたので、発表します!

来春2月を目標に、夫と動物病院を開業します。

羽村駅近くです。
もっと言うと、ミスタードーナツの近くです(納得される方多いと思います。笑)
遠めのところからでも来てもらいやすい立地だと思います(^^)

今まで通り鍼灸•漢方治療や往診、老齢の子のケアに力を入れていきます。

トリミング、しつけ、ペットホテルも行う予定です。

たくさんの方に励ましやアドバイスをいただき、家族に支えてもらって、

建屋を構えての開業の決心をし、ここまで進められました。

ますます大変なのはこれからですが、

できることを精一杯やっていきますので、何卒よろしくお願いします☆



ちなみに、面談や打合せ等、どこへ行っても「え、この姉ちゃん獣医なの?」的な反応ですが(笑)、
それもまた自分の持ち味(?心配せずとも歳はとる)だと思って・・・活かしていこうと思います。

融資の面接の際、「やっていく自信はあるんですか」と2回も聞かれました。

誰かの口車に乗せられたわけでもあるまいし、自信がなくて開業を決心するだろうか…と思いつつ、
この場合は、「どれだけやる気あるんですか」
という意味だと思ったので、
「あります!!」 と答えてきました。

自信って、なんでしょう。

他の先生と同じようにやっていく自信はありません。
すべて自分の力だけでできると思っていません。
不安だし、ときどきお腹がキリキリ痛くなります。

でも、自分を信じる力はあります。自分のやっていることにも信念があります。


だから、この不安定な状態でも、「私はこういうことをしています」と勇気を出して言っていこうと思います。