ウィルだよ!

ウィルだよ!

2018年5月25日金曜日

不便な病院です

5月26日、ウィルが亡くなって丸3年が経ちます。
ウィルが導いてくれたクリニックも4年目を迎え、私たちのところにも2人、かわいい娘が来てくれ、ウィル、みなさまありがとうございますという気持ちです。

この3年の間にも、妊娠出産と何度か体調不良もあり、働き方を模索せざるを得ない状況にありました。獣医師として、母として、ひとりの女性として、どういう風に仕事をしていくべきか、常に悩み、ジタバタもがいているような状態でした。

次女が生まれてもうすぐ半年になりますが、子育てに必要なエネルギーは半端じゃないですね。長女もいわゆる「イヤイヤ期」真っ盛りです。保育園に行っているのですぐに熱を出したり、急に保育園をお休みをしないといけない日もある。

私はいつも、全力で仕事をして、子供のお世話も全力で、と心がけていました。
でも、これがどうもうまくいかない。いっぱいいっぱいになってしまう。
そりゃそうですよね、いつ休んでるのよって話ですから。
ずっと頭と体を使って仕事をして(心も遣ってます)、それから子供たちの全力エネルギーに向き合うのは、今の私には難しい。
このままでは、またいつぞやの虫垂炎のように急に入院してもおかしくない。それはいかん。

そこでいろいろと考えました。
多くの人に受け入れられるかどうかわかりませんが、家族の健康と自分の健康を守ることと、患者さんたちのケアをできるだけ円滑にしていくために。

・診療の開始時間と終了時間を早くします
やっぱり私もママなので、子供たちの小さいうちは、できる限り、一緒に過ごしてあげたいと思いました。ですので、診療を早くスタートし、夕方は早めに終わらせていただきます。その日の空き状況は下記の方法でお知らせいたします。

今までも、お昼休憩などとくに設けず、患者様のいらっしゃるご予約のお時間に合わせて診療やトリミングをさせていただいていましたが、患者様の増加で、夫も私もご予約優先で休憩を削っている状態でした。病院をやっているんだから当然、と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、人員が少ないので、これは持続可能ではない。

うちは、ご予約制で、お待ちになっている患者様も一見いらっしゃらないので暇だと思われるかもしれませんが、実は結構込み合っています(笑)
お電話をいただいたのに、「今日はいっぱいで・・・」とお断りせざるを得ない方もいて、申し訳ないことをしていましたが、おそらく「待っている人もいないのに、なんで診られないの?」と思われていたかもしれません。

それは、私たちの診療が鍼灸治療だったり、お年寄りの子たちのお世話に関するご相談だったりと、お時間のかかることが多いからです。ひとりの患者さまに1時間かかることも普通にあります。それ以上の場合もあります。だからこそ、スタッフを増やして、どんどん病院を大きくして、ということも難しい。

往診にも、結構頻繁に出ています。おそらく、一般の病院さんより、頻繁だと思います。

このスタイルにこだわるのは、重い病気やお年寄りの子たち、ほかの動物が苦手・・・という子たちにも、1時間2時間と順番待ちをせずに安心して病院に来てほしい、往診で検査や鍼灸治療をお家でも受けられるようにしたいという思いからです。また、定期的にご予約をいただいて、ワンちゃんネコちゃんの体調管理を一緒にしていくとこで、結果的には飼い主様の安心や長期的なワンちゃんネコちゃんの元気の役に立つと思っています。
鍼灸治療の効果に関しては・・・また別の機会に書こうと思います。

ですので、正直、うちみたいな病院は、「あなたの町のかかりつけ病院です」とは言えません。私としてはちょっとしたことでも来てほしいけれど(本当は、予約制なんかではなく、来ていただいた順に次々診察していくほうが、病院としても利益になるのでしょうが・・・)、心配なときに今すぐ!診てあげられないこともあるからです。難しい検査や、手術もできません。

だから、不便な病院です。
いちいち電話しないと予約できないし、もうその辺は、ごめんねと言うしかないです。
でも、その分、来ていただいたワンちゃんネコちゃんには、誠実に、ご対応していきたいと思っています。


そんな病院でも、3年間(それよりももっと前からお付き合いのある方たちも)、来てくださる方たちに支えられてここまでやってこられました。

今は、このスタイルを維持しながら、患者さまにもできるだけ来ていただきやすい方法を考えていきたいと思っています。


・毎日の診療の空き状況を、TwitterやFacebookで更新します
SNSを利用して、その日の空き状況をアップしていこうと思います。前日の夜か、当日の朝アップします。試験的な試みですが、見られる方はチェックしていただくことでご予約をしやすくなると思います。ご予約は、変わらずお電話のみで承ります。先日の投稿にも書きましたが、SNSでの症状のご相談やご予約に関してはお受けいたしておりませんのでご了承ください。

決断するのにもだいぶ時間がかかりましたが、しばらくは、この方法でやっていこうと思います。

皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。


2018年3月19日月曜日

こっそり3周年!

こんにちは。
暖かい日があったと思ったら急に寒くなったり・・・まさに三寒四温の日々ですね。
おうちのワンちゃんネコちゃんは体調を崩していないでしょうか。
人とともに過ごす動物たちも、ちょっとした気候の変化でお腹の調子を壊したり、風邪のような症状が出たりします。
そんなとき、どの程度お家で様子をみてよいか、難しいところではありますが、おうちの子の体調の変化が一番わかるのは飼い主さんです。
そんなときも、日ごろから動物病院にちょっとしたこと(体重を測ったり、お耳を掃除してもらったり・・・)でも診察や相談をしていると、どの程度様子をみてよいものかなども徐々にわかってくると思います。
ぜひ日ごろから、おうちの子の様子をよく観察し、何もなくても定期的な健康診断や診察を受けることをお勧めします^^

先月2月20日に、クリニックは3周年を迎えました!
産後のバタバタや、自分たちの引っ越しなどと重なってきちんとアナウンスできませんでしたが、ここまでやってこられたのは、いつも来てくださる患者様、飼い主様、手伝ってくれる家族、皆様のおかげです。
本当にありがとうございます!!

先月、2歳の長女の保育園の発表会がありました。
舞台の上で、きっと固まっちゃうよね・・・と家族で話していたのですが、
当日なんとなんと!!音楽に合わせてめちゃくちゃ元気に踊っているではありませんか!!
まだまだ卒園でもないのに、娘の成長に笑いながらも感激して涙がでてしまった私。
その横で、いつもどおり穏やか~~に見守る夫。
この差。笑
夫婦の陰陽のバランスがとれているからこその平和です。笑

次女も月齢3か月半から同じ保育園に通います。
離れるのは寂しいです。もっと一緒にいられる時間が欲しい。でも、その時間分、ママはお仕事がんばるからね!という気持ちで日々過ごしています。

これから、娘が2人とも保育園通園なので、突然の体調不良などで、診療やトリミングのご予約をずらしていただくこともあるかもしれません。
現在私と夫の二人(4月からはまた母にもお手伝いをしてもらいます)体制なので、飼い主様にもご不便をおかけしている現状ですが、家族を大事にしてこその仕事、そして、皆様のワンちゃんネコちゃんも、「自分の子供だったら」という目線で大切に診療・トリミングさせていただいているつもりです。
どうぞご理解、ご協力をお願いいたします。

さて、来週からは、予防・健診キャンペーンもスタートしますよ!
今年はかなり出遅れ感がありますが(涙)今回もお得なコースや割引をご用意しておりますので、ぜひご利用ください^^





2018年1月30日火曜日

診療再開します

自分の産後1か月健診も無事終わり、娘の生後1か月健診も無事終わり・・・

2月より、診療を再開いたします。お休みの間は、飼い主様、患者様には大変ご迷惑をおかけいたしました。

自分が妊娠して出産するまでは、子供を産むということがこんなに大変なことだとは正直思ってもみませんでした。
仕事も、育児も、何とかやってやる!という気持ちで、上の娘のときは、ほぼ勢いと気合いで何とかしていたようなものでした。

でも、実際は産後の肥立ちが悪く(今思えば、上の娘のときは産後の体調が相当悪かったんだ・・・とわかります^^;)、その上仕事をして育児をして、中途半端ながら家事もして、産後ジャスト1ヶ月で当時通っていた鍼灸の学院の卒業試験まで受けに行って、そんな状態を続けて、結局徐々に体調が悪くなって、1年半後に盲腸で入院になったんだ…と^^;やってみないとわからないけど、やってこれ以上はダメなんだということもわかり。
中医学では、気の流れの滞り(気滞)が起これば、血の流れも滞り(血瘀)、ゆくゆくはそれが病の元になるという考え方があります。精神的なストレスや慢性的な疲れをそのままにしておくと、それが体の奥で塊(腫瘍など)になったりと、見えなかったものが見えるものに変化することもあるのです。

赤ちゃんと過ごす時間は、とても平穏であたたかく、私、今人生で1番幸せなんじゃないかな、と感じます。(もちろん、夜中2時間おきに起きて授乳して、あやして、超眠い、肩痛い腰痛い、それでも朝はやってくる・・・という現実もありますが)
こんな気持ちを経験させてくれてありがとう、生まれてきてくれてありがとうって思います。

そして、妊娠出産・育児は、自分の意志だけではどうにもならないこと、周りに助けてもらわないといけないことがいっぱいあるんだということを学ばせてもらう機会なのかもと思います。

今回は、産後の体調は上の娘の時よりは良いと感じていますが、少し、仕事への復帰を遅らせてもらいました。(といっても半月くらいですが)
再開してからも、少しペースを落として診療させていただく予定です。

でも、やっぱり患者さんのことも日々気になるんですよね。
あの子どうしてるかなとか、復帰するまで命がもってくれるだろうか、とか。
獣医は私だけではないし、必要ならば他の病院に行ってくれているはずです。
結局、私はこの仕事が好きなんだと思います。
患者さんを良くしてあげないとという責任がある、命と向き合わないといけない局面も多々ある、好きだけはやっていかれない仕事です。精神的にも体力的にもきついときもある。
でも、やっぱり、「次はもっと上手に治療してあげたい」とか「クリニックのあそこをああ変えたら良いかもしれないな」とか、どんどんそういうことが頭に浮かんできて、時にはそれで自分を追い込んでしまうこともあって辛いけれど、やっぱり好きだから私は自分でクリニックをやろうと思ったんだなと、改めて感じています。

もっと勉強したい!
少しずつでも、良くしてあげられる患者さんを増やしたい!
やりたいことはたくさんあります。この気持ちを上手に持ち続けて、自分も周りも笑顔になれるように毎日を過ごしていきたいです。

なんて、ちょっと優等生ぽ過ぎますかね?^^;

遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします!


2017年12月18日月曜日

無事…

12月15日、おかげさまで無事出産することができました^^
母子ともに元気です。
妊娠期間中は、たくさんの方から応援していただき、とても心強かったです。ありがとうございました!
結局入院する前日までクリニックに出勤していましたが、安産だったことに感謝しています。

今回、妊娠出産を通して、命の強さ、自分の弱さ、家族の大切さなど、いろいろなことに改めて気付かされる日々でした。思うようにならないこともある。でも、自分の気持ち次第で前向きに捉えることもできる。今年感じたいろいろな気持ちを忘れないように、これからの毎日を大切に過ごしていきたいと思います。

詳しいお休み期間が決まりましたら、ウェブサイトにもアップしますのでもう少しお待ちください^^

2017年12月8日金曜日

そろそろ・・・

妊娠38週になりました。
ここまで無事に妊娠継続できたこと、仕事を続けられたことに感謝です。
予定日(21日)を言うと、「まだ居るの?!」と驚かれる飼い主さんもいらっしゃいますが、上の娘の時も本当にギリギリまで診療をさせていただき、予定日より10日早く生まれてきてくれました。今回はどうなるかな…と今か今かとやや身構えながら毎日を過ごしています。
実は昨日、一度入院して帰ってきました。今日はコンディションが悪く、ご予約いただいていた患者様にはお休みをいただいてしまい大変ご迷惑をおかけいたしました…。

患者様、飼い主様には今回もご不便、ご迷惑をおかけするにも関わらず、温かい励ましの言葉をたくさんいただき、私は本当に恵まれているなと日々感じております。
世の中では、マタハラ(マタニティハラスメント)で苦しんでいる人も多くいると思います。おめでたいことのはずが、妊娠期の体調の変化や精神面の不安定さで全然幸せに感じられない人もいるし、更に例えば職場で、上司や同僚から心無い言葉を浴びせられたらどんなに辛いでしょうか…それが身内だったら尚更だと思います。お互いにもう少し、他人の痛みを想像できたら、世の中もうちょっとギスギスしないで済むのになと思います。

私は、自分が働けない分は(もちろん患者さんたちにも迷惑をかけるけれど)自分に跳ね返ってくるという不安はありますが、来てくださる飼い主さん達が気持ちの優しい方が多く、そういった面では本当にありがたいなと思います。
もちろん、中には「うちの子診れないってどういうこと?!」と怒る方もいらっしゃいますが…(^^;診療をできるだけ行いたい性分の私は、本当は皆診てあげたいけれど、産後元気になってから良くできるようにお手伝いするから、待っててね…!(;_;)という気持ちで今は私も耐えています。


妊娠を通して、命に関わることすべてに、「普通は」とか「当然」ということはないんだと改めて感じます。
「当然妊娠する」、「普通に育つ」、そんなことはどこにもないんだと。「平均」はあるかもしれないけれど、個々を見てみたら、「これが基準」なんてないはずですよね。
だからこそ、今自分の手元にある幸運に感謝しないといけないんだなと感じます。
私は、鍼灸治療をさせていただくのでお年寄りのワンちゃんネコちゃんを診させていただくことが多いのですが、
もちろん「平均寿命」はどの犬種、猫種にもあるわけですが、それとその子その子を比べるのは違うと思います。生まれつき体が丈夫で、特別なケアがなくても長生きの子もいる。若いころからどんなに気を付けていても、早くに病気で亡くなる子もいる。
お年寄りのワンちゃんネコちゃんがお家にいる方は特に、お隣のワンちゃんやネコちゃんと元気さを比べてしまったり、年齢を比べてしまいがちですが、どうかその子の今の姿を大切に、「今、一緒に生きてくれてありがとう」という穏やかな気持ちを、時々思い出してほしいなと思います。病気や不調がどうしても目につきがちですが、本当に大事なのは楽しく過ごせた時間を持てたことなのではないでしょうか。

そこから、この子が過ごしやすいようにこれからうちできることは何だろう?と考えていきましょう。ご家庭によってできることは違います。それでも、できることをやってもらい、大事にされた子たちは最終的に絶対に幸せに旅立っていけると思います。



先日、いつも鍼灸治療に来てくださる患者様の飼い主様に、とっても素敵な贈り物をいただきました。ハワイのレイで、妊婦さんには安産祈願の意味で輪になっていないものを贈るそうです。生まれる前から祝福してもらえるこんな環境はなかなか無いと思います(;_;)嬉しかったのでご了承を得て写真を載せさせていただきました^^

他にも、体に良いからと手作りの野菜ジュースや農園で採れたお野菜、果物、それにお菓子やお茶などたくさん差し入れをいただき、私もお腹の子も順調に体重が増えています。笑

お休みの期間が決まりましたら、来てくださっている皆様にはお葉書でご連絡いたします。寒い季節ですので、どうか皆元気で過ごしてね!!と毎日思っています。
x



2017年9月2日土曜日

こんにちは。
暑い日が続いていましたが、ここ数日は少し涼しく秋の気配も感じられるようになりました。皆様、おうちのどうぶつたちはいかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで、わたくしもつわりの一番ひどかった時よりも元気に過ごせております。
それでも娘の時よりも、セーブしないといけないよ・・・と体が言っていますので、診療時間は短くして行わせていただいております。

前回のブログでは、いろいろな方から反響があり、
facebookや個別のメッセージ、ご来院いただいたときに直接、たくさんの励ましのお言葉をいただきまして、どうもありがとうございました。

本当に心強く、心温まりました。人のご縁に感謝です。

きっと、「これは・・・」と不快に思われた方もいたのではないでしょうか。人の感じ方は人それぞれですので。
でも、心無い批判などは、ひとつもありませんでした。
我慢してくださった方にも感謝です。笑

私たちは、普通の動物病院とは少し違うかもしれないし、とことん便利な存在ではないかもしれません。
それでも、自分たちならではの診療やサービスを忘れることなく、また、同じことを繰り返すだけではなく、磨いていきたいと考えています。
もし何かお気づきの点がありましたら、遠慮なく言っていただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

最近、自分の体調なども一定しなかったり、妊娠や出産、ライフスタイルの変化や心の持ち様の変化などを通して、
できることはできる、できないことはできないんだと改めて感じる日々です。

鍼灸をやっているから、ということもありますが、最近特に、ご相談されることが多いのがシニア犬、シニア猫ちゃんの最後迎え方、というものです。

シニア犬、シニア猫ちゃんたちと暮らす中で、なんとなく不安なこと、こわいことって何でしょうか。
元気でなくなってくることでしょうか。
苦しいのを見ることでしょうか。
当たり前ですが、どうぶつは誰でも歳をとります。
あっという間の時もあるし、ゆっくりの時もある
それは、どの子も平等にそうなっているものです。
私たちは全てをコントロールすることはできません。

適切な所に通い、適切な治療を受ければ治る病気もあります。
でも、老いは病気ではありません。

どうぶつたちは自分の不調や病気や老いでもって、私たちに
生きるってこういうこと
死ぬってこういうこと
それを教えてくれているのだと思います。

お別れすることはもちろん悲しいことです。
でも、どうぶつが自分の寿命を全うして死ぬこと自体は悪いことではありません。
それが突然死というかたちでも 病死でも 老衰と言われても
ある一定の年月を生きてきたどうぶつにとってはどれも寿命だと思います。

さいごまで 幸せに生きてほしいというのは当然です。
痛みがあるなら鎮痛剤が必要な場合もあるし
どうしても眠れないなら睡眠導入剤が必要になるかもしれません
私は必要と判断した場合はステロイドも処方します。

鍼灸治療は、お薬が必要な場合でもお薬を減量できたり、
いつも病気と闘っている体をストレスから解放してあげることができます。

今一度、私たちがどうぶつを家族として迎え入れられる喜び、過ごせた年月のありがたさに目を向けたいものです。

どれだけ長生きしたか、だけではなく
それぞれのご家庭で どのように過ごせたか、それが大事です。
寿命というものだけに執着しない心を持てたらよいですね。




2017年6月24日土曜日

つわりは病気じゃないけれど

皆さまにお伝えし、お詫びしないといけないことがあります。

わたくし、現在二人目を妊娠しております。

今回は娘のときよりも、超初期からつわりがひどく、
2か月以上経った今でも体調が優れない日が多く、
現在診療時間を短くして診療を行わせていただいております。

開院当初から通院してくださっている患者さま、飼い主さまには、
娘の出産時や、昨年末の虫垂炎での緊急入院など
おいおい、大丈夫かい・・・という状況がこれでもかと続き、
ご心配、ご迷惑をおかけしてしまっていることを心よりお詫び申し上げると共に
あたたかい励ましの言葉をいただき
感謝の気持ちでいっぱいです。

今回このことを、今書くべきか書かざるべきか・・・とても迷いました。

妊娠・出産はプライベートなことですし、
必ずしも多くの人にとって幸せな話題とは限らないからです。
世の中には様々な事情の方がいます。
不妊治療をされている方も、望んだけれど授からなかったという方も
子供を亡くされた方も・・・その他いろいろな方がいます。
つわりがひどくて・・・という話題は
そういう方達にとっては幸せ自慢になってしまう可能性もあります。

また、そんな状態でうちの子を診るなんてこの先生大丈夫なのかしらと
心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
(念のため書きますが、診療・鍼灸の質を落とさないよういつも以上に集中して診させていただいているつもりです)

ただこの半端ないだるさと嘔吐・嘔気はとても自分でも気づかないフリをして
やり過ごせるレベルではありませんし
本当に申し訳ないのですが、本日はどうしてもご予約がいっぱいで診させていただけませんとお伝えしないといけない状況で、
事実2~3週間前からのご予約でいっぱいという中で
今の体調不良の状況をお伝えしなければと考えました。

自営なんだからテキトーに休めばという方もいらっしゃるかもしれませんが
今日診させていただかなかったら
来週はもう会えないかもしれない
そんな患者さまも少なからずいらっしゃる仕事です。

病院開いてるんだから子供産むなんて無謀だという同業者もいるかもしれませんが
そこは人の家庭の問題なのでほっといてください。

100人いれば人の事情の捉え方はそれぞれです。
相手の気持ちを想像したり共感するよりも 批判することの方が簡単です。
とくに批判が得意な人は
自分が同じことを言われたら キレたり ものすごく落ち込んだりするのに
人の痛みには鈍感です。

逆に、何でこんなに良くしてくださるんだろうという
とても心のあたたかい方もたくさんいます。

これならつわり中でも食べられるでしょうと 新鮮なお野菜を持ってきてくださったり
搾りたての野菜生ジュースを持ってきてくださったり
フルーツゼリーの差し入れや
夫、がんばれと 夫用のお弁当をつくって持ってきてくださる方もいらっしゃいました。
涙が出ました。

私には、家族を守っていく、病院をやっていくというプレッシャーはあるけれど
こんな心優しい方々がいて
優しい夫がいていつも助けてくれて
実家が近くにあって母が手伝ってくれて
娘も保育園に通えている。
本当に恵まれていると思います。

娘の出産のときは
私の産休:1日 育休:31日 でした。
今回も同じようにできたら良いですが
できるだけご迷惑をおかけしないよう前もって治療方針を各々ご相談させていただきます。
何卒よろしくお願いいたします。


つわりは病気ではないけれど、
いつかは終わるとわかっていても、

毎日毎日、ノロウイルスに常にかかっているかのように気持ち悪い→トイレに行って吐くの繰り返し。吐くものがなくて血も出る。
いつも38℃以上の熱があるようにだるい。
寝たいと思っても、とめどなく吐き気が襲ってくる
(それでも仕事には行かなければならない・・・)

そんな風に過ごしていたら、気持ちも病んできます。

「赤ちゃんが元気に育っている証拠よ!」とか
「マタニティライフ楽しみましょ!」とか
そういう前向きな言葉なんて何一つ心に響かず

「もっと酷い人はずっと入院しなきゃならないのよ」とか
「私の時はもっと○○だった(大変だった的な内容)」とか言われても
そういうこと言うなら黙っててくれた方がマシだし・・・と思うだけです。
人の辛さなんて人それぞれなのだから。

もしあなたの職場や身内につわりで(つわりでなくても体調不良で)苦しんでいる人がいたら、
お願いですからそっと見守って できるなら手を貸してあげてください

もしあなたがあたたかい心を持つのがムリそうなら
とりあえず何も言わず自分にできることをやってください。
いじわるしても何のためにもなりません。

動きたくても動けないのです。
前向きになろうとしてもなれないのです。
そんな自分が情けなく
上の子のお世話はおろか自分のことさえロクにできなくなる自分に
本当に嫌気がさしているのです。

そしてこれから子供を持つかもしれない方
あなたの妻、彼女は
ホルモンバランスの大変化のせいで
ものすごくイライラしているかもしれないし
ワケもなく不安になって毎日泣いているかもしれないし
上の子のお世話は全部あなたがやらなければならないし
相手がずっと吐いていてトイレは使えないかもしれないし

あなた方にとって「これは夫婦の危機なんじゃないか」と思うほど
(産後の授乳期、赤ちゃんが寝ない!!ときの寝不足でもそういうことが起きますが)
疲れも溜まりストレスも溜まっているかもしれませんが

あなたのパートナーは体の中ですでに人1人を育てているのです。
命がけです。

「オレだって仕事で疲れてるんだ!!」とか
余計なことは1ミリも言っちゃいけません。
夫婦関係で今がんばらなくていつ頑張るんですか。
仕事を頑張るのは当然です。
でも今はフツーに頑張れば良いのです。
きっとまた仕事にとことん打ち込める日が来ますから。(と、私は自分に言い聞かせています)

こんなリスクを背負いながら(仕事のことも、家計のことも・・・)
それでも子供をもつって何だろう・・・と
それはまたテーマが変わってしまうので置いといて

とにかく
子育てがリスクにならない社会で
もう少しお互い思いやりが持てる社会になっていけば良いな・・・
と思っています。

長くなりました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。



x